記憶を、
手放すために。
正直、この備忘録を公開するかどうか、下書きの状態で数日間は迷いました。自分の大切な、それでいて誰かに見せるにはあまりに無防備な記憶を、わざわざ切り売りするような気恥ずかしさがあるからです。この記事は、すべての人に届く必要はありません。ただ、もしあなたが深夜に一人で、スマホの充電が切れるのも忘れて、取り返しのつかない自分の選択を悔やんでいたりするのなら。翌日の仕事の重さを分かっていながら、それでも埋められない心の穴を物語で塞ごうとしているのなら。そんなあなたにだけ、私のこの不格好な記録を差し出したい。沼の底から、震える手で。

「1部:物語」と「2部:ライブ」の洗礼
刀ミュの最大の特徴は、重厚な歴史物語を描く「1部」と、アイドル顔負けのライブを繰り広げる「2部」の構成です。正直、初めて観たとき、私は1部が終わった後の休憩中、座席から一歩も動けませんでした。感情をどこに置けばいいか分からず、ただ呆然とするしかなかったんです。
しかし、2部の幕が開いた瞬間。周りが一斉に立ち上がる中で、私だけがタイミングを完全に逃しました。ペンライトのスイッチを入れるのも忘れ、ただ座ったまま。あの、周囲と自分の「身体のズレ」が、今でも妙に記憶にこびりついています。
現地に1回行くのも貴重な体験ですが、配信で何度も繰り返し細部を「目撃」することで、キャラクターの喉の震え、あの時のあの視線の意味……そんな、日常の歩みを止めてしまうほどの衝撃が、少しずつ、細胞に馴染んでいく。そう信じてきましたが。
……あの日の応援曲、今でも脳内で鳴り止みません。
審神者が選ぶ「最初に浴びるべき3条の光」
阿津賀志山異聞
【畏怖】あれを目撃した夜のことは、今でも脳が痛いほど覚えています。三日月宗近という、美しすぎる暴力。そこに「いる」だけで、劇場の空気が物理的に歪んでいく。彼らの存在の重みに気圧され、私はただ自分を呪いながら震えていました。劇場の外に出たとき、新宿の空気が妙にぬるくて、気持ち悪かったのを覚えています。
幕末天狼傳
【喪失】何かを失うことに慣れているつもりでした。でも、彼らが抱える元の主への、届かない指先。それを観終わったとき、私の胸の中には冷えた空洞だけが残っていました。二部の煌びやかな光さえ、その喪失を浮かび上がらせるための影にしか見えませんでした。会場を出てすぐ、コンビニで買ったお茶の味が全くしなかった。
江 ぉん すていじ
【中毒】これは救いではなく毒です。現代的な祭囃子に脳をハックされ、日常のあらゆる隙間を彼らのリズムが埋め尽くしていく。気づけばサントラを1日中ループする体にされてしまいました。逃げ場はありません。あの時は、帰り道の電車の揺れさえ、あのリズムの続きのように感じて……怖かった。
DMM TVで「賢く」
沼を深める戦略。
1. アーカイブ見放題を「教科書」にする
新作配信に手を出す前に、まずは月額550円で観られる過去作の海に溺れてください。ただ、よく「全ての作品を網羅しろ」と言う人がいますが、私はそうは思いません。肌に合わないキャストがいるなら、無理に観る必要なんてない。今思えば、流行りに乗って無理やり全作観ようとしていた時期は、ただ時間を溶かしていただけで……あれは無駄だったのかもしれない、と最近は。
2. ライブ配信は「現場」として捉える
ライブ配信はもはやお茶の間ではなく「現場」です。部屋を暗くして臨んでください。配信ならではの「見逃し配信期間のみの公開映像」などは、絶対に逃してはいけない、それでいて二度と手に入らない禁忌のようなものです。
告知:知りすぎてしまう残酷
配信を浴びるということは、戻れない一線を越えることを意味します。劇場での肉眼の限界は、ある意味での救いだった。でも配信は、彼らの喉の震えや、一瞬だけ曇った瞳の奥までを突きつけてくる。それを知ってしまった後で、元の世界で平然と生きていくのは、もう……。
この先、あなたが何を選択しても、私は責任を取れません。知りすぎてしまった後の後悔は。
……雨、降ってきたな。傘、あったっけ。
推しの「本質」を、今すぐ目撃する
14日間の無料体験で、刀ミュ全編観放題の世界へ。月額550円(税込)で、あなたの日常は物語になります。
※ 配信状況は時期により変動します。最新情報は公式サイトにてご確認ください。